MagicXPaとGit　その２｜パソコン屋のひとりごと

こんにちはー。Takahashiです。

今日は、MagicとGitについてで、Gitを使用するときの説明をしていきたいと思います。

今回は、共有フォルダにリモートリポジトリを置くことを前提にしています。

Gitリポジトリの作成

Gitのリポジトリとは、ファイルやディレクトリの状態を記録する場所です。

保存された状態は、内容の変更履歴として格納されています。

変更履歴を管理したいディレクトリをリポジトリの管理下に置くことで、そのディレクトリ内のファイルやディレクトリの変更履歴を記録することができます。

Gitのリポジトリは、リモートリポジトリとローカルリポジトリの2種類に分けられます。

リポジトリをリモートとローカルの2種類に分けることで、普段の作業はローカルリポジトリを使って全て手元のマシン上で行うことができます。

自分のローカルリポジトリで作業した内容を公開したい時は、リモートリポジトリにアップロードして公開します。また、リモートリポジトリを通してほかの人の作業内容を取得することもできます。

ローカルリポジトリを作成する方法は二種類あります。

一つ目は全く新しいリポジトリを作成する方法、二つ目はリモートリポジトリをコピー（クローン）して作成する方法です。

Magic XPaで新規プロジェクトを作成する際、［バージョン管理データベースに新規プロジェクトを作成します］を有効にすると、自動的にリポジトリが作成されます。

既存のプロジェクトをバージョン管理対象にする場合は、プロジェクトを開いた状態で［リポジトリを作成］を選択します。

リポジトリが作成されるとMagic プロジェクトフォルダ内に “.git” というリポジトリ用のフォルダが作成されます。

また、リポジトリが作成されると、Magic xpa Studioのウィンドウタイトル表示が以下のように変更されます。

リポジトリが作成された直後は、タートルギットのリビジョングラフでは以下のように表示されます。

［リポジトリを削除］を実行するとこのフォルダが削除され、ウィンドウタイトルも元に戻ります。

プロジェクトを開いていない状態で、［リポジトリを作成］を選択します。［Gitクローン］ダイアログが開きます。

クローン(Clone)は、リモートリポジトリを複製する操作です。

クローンを実行すると、リモートリポジトリの内容をまるまるダウンロードして、別のマシンにローカルリポジトリとして作成できます。

クローンが実行されると、プロジェクトファイルやGitのリポジトリファイルがすべてコピーされます。この後の開発作業は、クローン先で行うことになります。

クローンが実行された後、クローンされたプロジェクトを開いてリビジョングラフを開くと以下のように表示されます。

ファイルやディレクトリの追加／変更を、リポジトリに記録するにはコミットという操作を行います。

コミットを実行すると、リポジトリの内では、前回コミットした時の状態から現在の状態までの差分を記録したコミット(またはリビジョン)と呼ばれるものが作成されます。

［コミット］を選択すると［コミット］ダイアログが表示されます。コミットした直後は、リビジョングラフでは以下のように表示されます。

作業ディレクトリの変更履歴をリモートリポジトリに保存する操作です。［Git と同期］を選択します。［Git同期］ダイアログが開きます。

同期ダイアログは、1つのダイアログでリモートリポジトリに関連するすべての操作のためのインタフェースを提供します。

これにはプッシュ、プル、フェッチ、リモート更新、サブモジュール更新、パッチの送信などが含まれます。

ただし、同期ダイアログでは関連ダイアログと比べてオプションが少なくなります。

ローカルブランチ …… 他のリポジトリとの間でプッシュ/プルするソースブランチ。現在のブランチまたは選択したローカルブランチにリモート追跡ブランチセットがある場合は、リモートブランチとリモートリポジトリが自動的に選択されます。リモート追跡ブランチは、参照ブラウザまたはプッシュダイアログを使用して設定できます。
リモートブランチ …… リモートリポジトリのリモートブランチ。

「プッシュ」ボタンをクリックします。プッシュの進捗状況が表示されます。

プッシュした直後は、リビジョングラフでは以下のように表示されます。